真夏はいっそうクマに注意
全国各地でクマの目撃が相次ぎます。山だけではありません。住宅や畑にも出てきます。
宇都宮市では6月、住宅街に現れました。県庁所在地の市街です。目撃情報では、東北新幹線の駅のそばも移動していたようです。小中学校が休校しました。
東京も例外ではありません。西部・奥多摩地域の山奥で5月、登山中の外国人が遭遇したクマに襲われてけがをしました。その2日後、別の登山道で下半身だけの遺体が見つかりました。付近に大型動物のフンや足跡があったため、騒ぎになりました。
過熱する報道に苦言を呈したのは地元・奥多摩町の町長です。緊急メッセージを出しました。
「人家から離れているのに、具体的な現場の場所や状況を報道しないで、さも街中で発生したかのような一部テレビ報道は、観光に来る人たちの不安を過度にあおるので、今後はやめてほしい」
そんな趣旨のメッセージを町のウェブサイトにアップしました。観光が売りの自治体なので風評被害が懸念されるとの訴えです。隣接する青梅市も「報道機関も倫理観を持って」と同調します。
東京とはいえ自然豊かな地域で、春から秋にかけて多くのクマの目撃情報が自治体や警察に寄せられます。ただ、確認すると、ニホンカモシカなどとの見間違いも多いようです。
とはいえ近年、これだけ各地で目撃が相次ぐので、油断は禁物です。特に真夏はえさを探して活動が活発になるそうです。いっそうの注意が必要でしょう。
朝日新聞立川支局員 山浦 正敬
