新年度のスタートは2月? 総選挙の衝撃
4月から新年度です。新しい学びや仕事が始まる節目の時期です。でも今年に限れば、前倒しの2月だったかもしれません。
真冬の突然の解散・総選挙で、自民党が圧勝しました。1955年の結党以来最多の議席を衆議院で得ました。少数与党だった国会の勢力図が一変です。新年度を前に、国政は新しいステージに入りました。
女性初の首相の人気からでしょうか。野党への失望なのでしょうか。有権者の票に込める思いを知りたいと報道各社は日常的に、電話やインターネットなどで調査を繰り返します。
昭和時代は、対象の有権者宅を訪ねて対面で調査していました。携帯電話やインターネットの普及につれて手法は変わりました。いずれにしても無作為に集めた多数の回答から有権者の意識がどこに向かおうとしているかを探ります。
2月の総選挙でも報道各社が調査した結果を伝えました。共通した見通しは「自民党の躍進」でした。
ネット時代は、多種多様な考えが飛び交います。票の行方もなかなか見えません。でも、数十年前まではやや状況が違いました。
政党や候補者を支える固い支持層があり、その動きを追えばある程度、選挙の行方が見えました。「公認」「推薦」「支持」などで、応援する側の温度差が推測できます。支持団体の出入りがあれば、当落への影響が見えました。
でも、そんなアナログな取材は通じないと再確認させられたのも2月の総選挙でしょう。新時代への意識変革はメディアにも求められています。
朝日新聞立川支局員 山浦 正敬
